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刀匠・三代正秀 水牛八角柄 黒打包丁155mm (アイバン特上研ぎ)1998年

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道を歩いていて、ふと、ある山刀のことを想った。九州の幻の山刀“山差“である…

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商品コード: vin177-38

説明.

黒打包丁、最後の1作。
刀匠・三代正秀と研師のコラボ!!
刀匠・三代正秀(とうしょう・さんだいまさひで)
刀匠・三代正秀 水牛八角柄 黒打包丁(中)155㎜ (アイバン特上研ぎ)
◎サイズ
全長: 300 mm
刃長: 155 mm
刃厚: 3 mm
本体重量: 80 g
◎仕様
地金:極軟鋼
鋼種:日立安来鋼 青紙二号
柄:朴水牛八角
◎その他
作者

三代 正秀


昭和12年(1937年)生まれ。

二代目父と島根の名工川島忠善に師事。昭和50年、文化庁より刀匠の認定を受ける。平成元年三代目を襲名。
解 説

道を歩いていて、ふと、ある山刀のことを想った。九州の幻の山刀“山差“である。
気の早い私は、翌日にはJAL303便の機上の人となり、宮崎空港でレンタカーを手配。宮崎総合博物館に向かう。展示ケースの中に1本だけあった。早速、係員に鞘の中の刀身を拝見したいと所望するが、上司の学芸課長と相談ということになった。待つこと10分。その上司から「お見せできません」と一蹴された。理由を質すと「前例がない」という。恐らく“中味がない“と推測した。
ならば、次に目指す平家落人の伝説の村、椎葉村だ。高速道路を人吉インターまで直走り、国道219から、国道265に入る。舗装山道を狂ったように驀進する。後輪が紫煙を吐き、悲鳴をあげること2時間。椎葉村に到着。早く見たいと血が騒ぐ。椎葉民族芸能博物館を訪問、調査するが目的の“山差“は遺っていない。
ならばと、さらなる秘境の地、“五家荘“に希望を託す。それは、まさに、秘境ルート。昼なお暗く、道路標識が“点燈“を促す。道巾は、ほぼ車巾に近く、渓流沿いに山裾を削っただけの蛇行した悪路。一瞬の操作ミスが奈落の底と思いながら、急カーブを楽しみ、路上の倒木を躱す。“落石注意“の標識が目立つ。「落石注意と云われても、遭遇したときはもう遅い」などと、くだくだ考えているうちに、平家谷、五家荘に飛び込んだ。ここに無ければ諦めようと、五家荘平家の里資料館を尋ねるが、“幻の山差は存在しなかった。が、幸運にも、村の古老が知っていると云う。「子供の頃、祖父の山差を見た」と云う。その古老の記憶を頼りに根気よく形状を聞き取りスケッチ。
「五家荘落人由来記」によれば、落人となった平清経一行が、九州の藤岡と云う所にさし掛かったところ、盗賊が現われ「命をくれ」と云う。一行は、「一命欲しさに屋島の戦いを切り抜けたる我ら、是だけはやれぬ」と逆に生け捕る。首を斬ろうとしたところ、盗賊の頭目が現われ「手下を助けてくれるなら、安堵の地を教え申そう」と巻物を広げ「是より西南10里の所に峰々の頂に黒雲がたなびいているので“黒延“と呼んでいる所がある。山は高く、谷は深く、簡単に近づけないので往来する者もいない」と案内してくれたのが、当地、五家荘である。このような、外界から隔離された陸の孤島において、その生活の糧は自ずと狩猟に頼り、武者は刀を山刀に代え、落人マタギとなったのである。

今回発表の《刀匠・三代正秀 水牛八角柄 黒打包丁155mm (アイバン特上研ぎ)》は、五家荘古老の記憶と、宗正企画、さらに、宮崎の刀匠・三代正秀の手により工夫を加え復元されたー。三代正秀(刀匠名=善正)は、九州宮崎の刀鍛冶の家に生まれ、中学を卒業と同時に、厳父、二代目に師事。仕事に厳しく寡黙な父のもと、目で鍛冶を盗み研鑽の日日を送る。後に、島根の名工として誉れの高い、刀匠・川島忠善に師事。昭和50年、文化庁認定の刀匠となる。昭和51年、宮崎に帰り、父と共に作刀に励むー。九州の南端に生まれ在野に生きる三代正秀は、「私は野に在りてこそ咲く花」と云う。中央の新作名刀展にこそ出品はしなかったが、その作風は備前伝。重ね厚く、腰反り。匂本位の丁子乱れ。昭和53年にはTVにも紹介され、地元の熱烈なファンに支持されている。
面の仕上げは“セン“(手動で鋼を削る刃物道具)掛されただけの荒仕上げ。「きれいに仕上げるつもりは一切ないが、刃の強さと切れ味には自信がある」と、姿勢を正す刀匠・三代正秀ー。さすが、仕事は荒く見えるが大切な急所は、きちんと押さえ込んでいる。凄まじい切れ味を秘め、清冽なその刀姿の底からは、目の肥えた男だけが見分けることのできる、本物の香りと風格が匂い立つ。

追加情報

重さ 80 g
サイズ 300 × 155 × 3 mm